スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ボタン↓を押して「みるみる☆上達ブログ」の応援をお願いします。
 にほんブログ村 士業ブログ 弁理士へ


弁理士合格アプリ
・iPhone版  
       
・android版         

H16-06 不-不正競争防止法の判例


■ H16-06 ■   不-不正競争防止法の判例

<問題>
 次の①~⑤の空欄に適切な語句を選んで入れると,不正競争防止法のいわゆる周知の商品表示に関する最高裁昭和63年7月19日判決の内容についてのまとまった文章になる。①~⑤の空欄に入れるべき語句の組合せとして,最も適切なものは,どれか。
------------------------------------------------------------------------
 自己の商品表示が不正競争防止法第2条第1項第1号にいう周知の商品表示に当たると主張する甲が,これと類似の商品表示の使用等をする乙に対してその差止め等を請求するには,差止請求について ① ,損害賠償の請求について ②   ③ において,周知性を備えていることを要し,かつ,これをもつて足りる。
 同号の規定は,周知性具備の時期を限定しているわけではなく,周知の商品表示として保護するに足る事実状態が形成された ④ , ⑤ 右周知の商品表示と類似の商品表示の使用等によつて商品主体の混同を生じさせる行為を防止することが,周知の商品表示の主体に対する不正競争行為を禁止し,公正な競業秩序を維持するという同号の趣旨に合致する。
------------------------------------------------------------------------

1①も        ②も      
 ③現在(事実審の口頭弁論終結時)
 ④としても     ⑤現在において
2①も        ②も      
 ③乙が対象とされている類似の商品表示を使用等した各時点
 ④以上       ⑤その時点から
3①も        ②も      
 ③両者の混同が生じた時点
 ④以上       ⑤その時点から
4①は現在(事実審の口頭弁論終結時) ②は 
 ③乙が損害賠償請求の対象とされている類似の商品表示を使用等した各時点
 ④以上       ⑤その時点から
5①は現在(判決時) ②は
 ③乙が警告を受けた時点
 ④以上       ⑤その時点から






<解答>
答え: 
 本問は,アースベルト事件の最高裁判決(最判昭和63・7・19)の一文である。以下に,該当する判例の一部を掲載する。
------------------------------------------------------------------------
 自己の商品表示が不正競争防止法第2条第1項第1号にいう周知の商品表示に当たると主張する甲が,これと類似の商品表示の使用等をする乙に対してその差止め等を請求するには,差止請求について①は現在(事実審の口頭弁論終結時),損害賠償の請求について②は③乙が損害賠償請求の対象とされている類似の商品表示を使用等した各時点において,周知性を備えていることを要し,かつ,これをもつて足りる。
 同号の規定は,周知性具備の時期を限定しているわけではなく,周知の商品表示として保護するに足る事実状態が形成された④以上⑤その時点から右周知の商品表示と類似の商品表示の使用等によつて商品主体の混同を生じさせる行為を防止することが,周知の商品表示の主体に対する不正競争行為を禁止し,公正な競業秩序を維持するという同号の趣旨に合致する。
------------------------------------------------------------------------

解説: 
 以上より,空欄に入れるべき語句の組合せは,①は現在(事実審の口頭弁論終結時),②は,③乙が損害賠償請求の対象とされている類似の商品表示の使用等をした各時点,④以上,⑤その時点から,であるため,正解は4。

Point!
 不競2条1項1号に規定する周知性を備えるべき時点について,判例は,かつて本訴提起又は本件口頭弁論終結時において需要者間に広く認識されているか(東京地裁昭53・5・31)としていました。しかし,最高裁は本判決において,不競2条1項1号に規定する周知性の判断基準時は,差止請求訴訟においては口頭弁論終結時,損害賠償請求訴訟においては当該行為時をもって判断すると判示しました。
 さらに判例は,このように解しても,差止請求についてはいわゆる善意使用の抗弁(不競19条1項3号)があるからその保護に十分であり,更には損害賠償請求については行為者の故意過失を要件としている(民709条)ので不当な結果にはならない,と理由付けをしています。


スポンサーサイト


ボタン↓を押して「みるみる☆上達ブログ」の応援をお願いします。
 にほんブログ村 士業ブログ 弁理士へ


弁理士合格アプリ
・iPhone版  
       
・android版         
弁理士合格アプリ
弁理士合格アプリ125×125
検索フォーム
プロフィール

みるみる事務局

Author:みるみる事務局
- - - - - - - - - - - -
弁理士試験の書籍 『みるみる』シリーズの電子版です。
本ブログは、上記書籍の著作権者による許諾のもと運営する公式サイトです。
- - - - - - - - - - - -

リンク
カテゴリ
最新コメント
タグリスト

カレンダー
05 | 2019/06 | 07
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。