H16-08-イ 意-意匠登録の要件


■ H16-08 枝(イ) ■   意-意匠登録の要件

<問題>
 意匠登録出願に関し,次の(イ)~(ホ)のうち,正しいものは,いくつあるか。ただし,特に文中に示した場合を除き,意匠登録出願は,意匠の新規性の喪失の例外の規定の適用を受けたものではなく,また,いかなる優先権の主張も伴わず,分割又は変更に係るものでもないものとする。

(イ) 意匠登録出願Aに係る「携帯電話機」のアンテナ部分に係る部分意匠イが,Aの出願の日前に出願された他人の意匠登録出願Bに係る「携帯電話機」の意匠ロの一部と類似である場合において,Bについて拒絶をすべき旨の査定が確定したとき,イについては,ロの一部と類似であることを理由として意匠登録を受けることができない場合がある。






<解答>
答え:  (意66条3項)

解説: 
 Bが意9条2項後段により拒絶査定が確定している場合には,重複研究・投資を回避するため,意匠ロは意66条3項の規定により意匠公報に掲載される。この場合,意匠イは,意匠ロの「一部と類似」(意3条の2)であり,公開された意匠に比べ新たな創作をしたといえないため,意3条の2が適用される。
 よって,本枝は正しい。


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H16-08-ロ 意-意匠登録の要件


■ H16-08 枝(ロ) ■   意-意匠登録の要件

<問題>
 意匠登録出願に関し,次の(イ)~(ホ)のうち,正しいものは,いくつあるか。ただし,特に文中に示した場合を除き,意匠登録出願は,意匠の新規性の喪失の例外の規定の適用を受けたものではなく,また,いかなる優先権の主張も伴わず,分割又は変更に係るものでもないものとする。

(ロ) 甲は,特許出願Aを意匠イについての意匠登録出願Bに変更した。この場合において,A及びBがパリ条約第4条による優先権の主張を伴うものであるときは,甲がイをAの出願の日の10月前に自ら刊行物に公表していたときであっても,甲は,Bに係るイについて意匠登録を受けることができる場合がある。






<解答>
答え: × (パリ4条C(1),意4条2項)

解説: 
 意匠についてのパリ優先権による優先期間は6カ月である(パリ4条C(1))。
 本問では,出願変更に係る出願Bは出願Aの時にしたものとみなされ(意13条5項,10条の2第2項),さらに,変更後の出願Bもパリ優先権の主張を伴うものであることから,基礎となる第1国出願は,出願Aの日から6月前までにはなされていなければならない。
 したがって,出願Aの日の10月前に公表した刊行物は,第1国出願と第2国出願の間になされた行為でないとして,パリ優先権の効果(パリ4条B)によっても法3条1項2号違反を回避することはできない。
 また,出願Aは公知行為から「6月以内」になされていないため,意4条2項の適用も受けることもできない。
 よって,本枝は誤り。



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H16-08-ハ 意-意匠登録の要件


■ H16-08 枝(ハ) ■   意-意匠登録の要件

<問題>
 意匠登録出願に関し,次の(イ)~(ホ)のうち,正しいものは,いくつあるか。ただし,特に文中に示した場合を除き,意匠登録出願は,意匠の新規性の喪失の例外の規定の適用を受けたものではなく,また,いかなる優先権の主張も伴わず,分割又は変更に係るものでもないものとする。

(ハ) 意匠登録を受ける権利を有する者の意に反して意匠法第3条第1項第2号に該当するに至った意匠について,その者が,その該当するに至った事実を知った日から6月以内に意匠登録出願をすれば,その意匠について,常に,意匠法第4条第1項(意匠の新規性の喪失の例外)の規定の適用を受けることができる。






<解答>
答え: × (意4条1項)

解説: 
 意匠は物品の美的外観(意2条1項)であることから,模倣容易であり意に反して公知になる機会が多い。そこで,法は,具体的妥当性を担保するために意4条1項を規定している。本適用を受けるためには,法的安定性を確保するため,「意3条1項1号又は2号に該当するに至った日から6月以内」(意4条1項)に出願することを要する。
 本問では,事実を知った日から6月以内に出願」するため,常に法4条1項の適用を受けうるとはいえない。
 よって,本枝は誤り。



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H16-08-ニ 意-意匠登録の要件


■ H16-08 枝(ニ) ■   意-意匠登録の要件

<問題>
 意匠登録出願に関し,次の(イ)~(ホ)のうち,正しいものは,いくつあるか。ただし,特に文中に示した場合を除き,意匠登録出願は,意匠の新規性の喪失の例外の規定の適用を受けたものではなく,また,いかなる優先権の主張も伴わず,分割又は変更に係るものでもないものとする。

(ニ) 補正の却下の決定に基づく新たな意匠登録出願をした者は,当該意匠登録出願に係る意匠について,意匠法第4条第2項(意匠の新規性の喪失の例外)の規定の適用を受けることができる場合はない。






<解答>
答え:  (意17条の3,意4条3項)

解説: 
 意4条2項の適用を受けるためには,その旨を記載した書面を出願と同時に提出することを要する(意4条3項)。ここで,補正却下後の新出願とは,手続補正書提出時に出願したものとして審査されるため(意17条の3第1項),補正後の内容で登録を受けたい場合に,通常の出願をし直すよりも有効な出願である。しかし,その遡及効により,補正却下後の新出願と同時に当該書面を提出することはできず,意4条2項の適用を受けることはできない。
 よって,本枝は正しい。

Point!
 補正後の新出願は,原出願と客体の同一性がないため,新規性喪失の例外・優先権の効果を承継することはできません。



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H16-08-ホ 意-意匠登録の要件


■ H16-08 枝(ホ) ■   意-意匠登録の要件

<問題>
 意匠登録出願に関し,次の(イ)~(ホ)のうち,正しいものは,いくつあるか。ただし,特に文中に示した場合を除き,意匠登録出願は,意匠の新規性の喪失の例外の規定の適用を受けたものではなく,また,いかなる優先権の主張も伴わず,分割又は変更に係るものでもないものとする。

(ホ) 甲が意匠イについて意匠登録出願Aをし,同日に乙がイと類似する意匠ロについて意匠登録出願Bをした場合において,特許庁長官が意匠法第9条第5項の規定に基づき甲及び乙に同条第2項の協議を命じたが,同条第5項の規定により指定した期間内に同項の規定による届出がなかったときは,甲はイについて意匠登録を受けることができる場合はない。






<解答>
答え: × (意9条3項・6項)

解説: 
 意9条6項は裁量規定である。したがって,一方が既に取下げ等された場合であっても,届出がない以上は必ず協議が成立しなかったものとみなさなければならないとするものではない。
 本問では,出願Bが放棄又は取り下げられた場合には,先願の地位を有しないため(意9条3項),甲はイについて意匠登録を受け得る。
 よって,本枝は誤り。



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