H16-50-イ 著-著作者人格権


■ H16-50 枝(イ) ■   著-著作者人格権

<問題>
 著作者人格権に関し,次の(イ)~(ホ)の記述のうち,適切なものを組み合わせたものは,後記1~5のうち,どれか。

(イ) 未公表の楽曲の著作物の演奏権を譲り受けた者が当該楽曲を演奏ではなく出版により公表したとしても,楽曲の著作者の公表権を侵害しない。






<解答>
答え: × (著18条2項1号)

解説: 
 著18条2項1号は,著作者が未公表著作物の著作権を譲渡した場合,当該著作物をその著作権の行使により公衆に提供・提示することについて同意したものと推定する旨を規定する。すなわち,著作者の有する著作権のうち,演奏権を譲渡した場合には,譲受人が演奏権の行使により公表することについて同意の推定が働くのであり,演奏権以外の著作権の行使により公表することについて同意の推定が働くわけではない。
 したがって,本問において,譲受人が当該楽曲を出版により公表することは,公表権の侵害となる。
 よって,本枝は誤り。


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H16-50-ロ 著-著作者人格権


■ H16-50 枝(ロ) ■   著-著作者人格権

<問題>
 著作者人格権に関し,次の(イ)~(ホ)の記述のうち,適切なものを組み合わせたものは,後記1~5のうち,どれか。

(ロ) 名作絵画を故意に焼失させる行為は,同一性保持権の侵害となる。






<解答>
答え: × (著20条1項,民709条,最判昭55・3・28(パロディモンタージュ事件))

解説: 
 同一性保持権とは,著作物及び題号の同一性を保持する権利であり,著作者の意に反して著作物及び題号の変更,切除その他の改変を受けない権利をいう(著20条1項)。ここで,「改変」とは,「他人の著作物における表現形式上の本質的な特徴を直接感得しつつその外面的な表現形式に改変を加える行為」をいう。
 本問において,名作絵画を故意に消失する行為は,単に不法行為の問題であり(民709条),同一性保持権の問題とはならない。
 よって,本枝は誤り。



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H16-50-ハ 著-著作者人格権


■ H16-50 枝(ハ) ■   著-著作者人格権

<問題>
 著作者人格権に関し,次の(イ)~(ホ)の記述のうち,適切なものを組み合わせたものは,後記1~5のうち,どれか。

(ハ) 著作物の改変が元の著作物の本質的な特徴を直接感得させない程度に達している場合には,同一性保持権の侵害とはならない。






<解答>
答え:  (最判昭55・3・28(パロディモンタージュ事件))

解説: 
 同一性保持権で禁止される「改変」とは,「他人の著作物における表現形式上の本質的な特徴を直接感得しつつその外面的な表現形式に改変を加える行為」をいい,「他人の許諾なくして利用をすることが許されるのは,他人の著作物における表現形式上の本質的な特徴をそれ自体として直接感得させないような態様においてこれを利用する場合に限られる」。
 よって,本枝は正しい。



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H16-50-二 著-著作者人格権


■ H16-50 枝(二) ■   著-著作者人格権

<問題>
 著作者人格権に関し,次の(イ)~(ホ)の記述のうち,適切なものを組み合わせたものは,後記1~5のうち,どれか。

(二) 著作者の名誉・声望を害する著作物の改変が行われた場合に限って,同一性保持権の侵害が成立する。






<解答>
答え: × (著20条1項)

解説: 
 同一性保持権の侵害となる場合とは,著作者の「意に反して」著作物及び題号の改変が行われた場合である(著20条1項)。したがって,著作者の名誉・声望を害する著作物の改変が行われた場合に限られない。
 よって,本枝は誤り。

Point!
 一方,実演家の同一性保持権の場合は,「自己(実演家)の名誉・声望を害する」場合に限られます(著90条の3)。



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H16-50-ホ 著-著作者人格権


■ H16-50 枝(ホ) ■   著-著作者人格権

<問題>
 著作者人格権に関し,次の(イ)~(ホ)の記述のうち,適切なものを組み合わせたものは,後記1~5のうち,どれか。

(ホ) 著作物である建築物を増築する行為は,同一性保持権を侵害しない。






<解答>
答え:  (著20条2項2号)

解説: 
 建築物の増築,改築,修繕又は模様替えによる改変は,同一性保持権の侵害には該当しない(著20条2項2号)。建築物は主として人間が住まい或いは使うという実用的な見地から作られたものが多いため,かかる実用的見地からする改変は認めるべきだからである。
 よって,本枝は正しい。



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